ヒトの脳は三層構造
感情や理性を生物進化の歴史にあてはめて解釈する方法があり進化心理学といいます。
私たちの持つ感情、恐怖・不安・怒り・愛情・嫉妬・希望などは、生後経験を通じて学習したものではなく、生まれつき(生得的に)持っているものである。それはイヌ・ネコ、サル、ヒトへと進化する過程で脳に刷り込まれたもので、ヒトの脳には進化の歴史が刻まれていると説明しています。
原始的脳は神経細胞の集まったコブのようなものでした。
その後進化してきた脊椎動物の脳は、どの生物も脳幹、小脳、間脳、大脳などから成り、基本構造は似ています。魚類、両生類、爬虫類では、脳幹が脳の大部分を占めています。脳幹は自律神経の中枢で、反射、交尾、餌取りなど本能的な行動をつかさどっています。大脳は小さく、いわばヘビの脳です。
鳥類や哺乳類になると、小脳と大脳が大きくなりました。また、食欲、性欲などの本能や喜怒哀楽などの情動、恐怖や不安など原始的感情にかかわる「大脳辺縁系」が発達しました。特に大脳の新皮質が古い脳に被さるように発達し、「感覚野」「運動野」「聴覚野」といった新しい機能を持つようになります。これがイヌやネコなどの動物の脳で、ヘビの脳と併せて古い脳といえます。
…つづく

